急な激しい胃痛に襲われた時、痛みを緩和する5つの対処法

急な激しい胃痛に襲われた時、痛みを早く緩和する正しい対処法

突如として胃が痛みだしたとき、どうにか早く治ってくれと、胃痛との戦いを繰り広げることになります。

このとき、きちんとした対処法を取ることができていますか?胃痛も体からのサインなので、放っておくことはとても危険です。

また、日頃から胃腸が弱く、ちょっとしたストレスや食べ過ぎで胃が痛くなってしまう人もいるでしょう。

胃はそもそも非常に敏感な器官のため、ちょっとした体調の変化や、精神的なストレスによっても大きく影響を受けてしいます。

そこでこの記事では、胃痛から少しでも早く回復するための正しい対処法と、胃痛にならない予防法についてご紹介します。

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胃痛時の緊急対処法

体を休める

胃痛のもっとも基本的な対処法は「体を休める」です。

胃痛の多くは、ストレスなどによる自律神経の乱れが原因のため、体を休めて自律神経を整えることを第一に優先しましょう。

また、体を休めるときの姿勢は、「右半身を下にして横になる」ようにするようにします。

急な激しい胃痛に襲われた時、痛みを早く緩和する正しい対処法

これは胃と十二指腸とのつなぎ目が右半身にあるので、右を下にすることで胃の内容物を十二指腸へと流し、負担を軽くする効果があるためです。

ただし、物を食べてすぐの状態で横になると、胃痛を起こしやすくするため、少し時間が経つまでは控えましょう。

物を食べた直後は、胃酸が大量に分泌されている状態なので、横になるとことで胃酸が逆流してしまいます。

横になって体を休めるのは、最低でも食後から1時間は我慢するようにしてください。

深呼吸をする

自律神経を整えるという意味では、「深呼吸をする」ことも胃痛に対する応急的な対処法になります。

自律神経には緊張感や集中力を司る交感神経と、リラックス感を司る副交感神経の二つがあります。

この内の交感神経が優位な状態が長く続くと、胃の血流が悪くなったり、胃酸の過剰分泌が引き起こされ、胃痛が発生しやすくなります。

これに対して、深呼吸には副交感神経を活発にする効果があり、交感神経の高ぶりを鎮めることができるのです。

深呼吸の方法は、

  • まず鼻から4〜5秒間ほどかけてゆっくりと空気を吸い込み、
  • そのままの状態で同じく4〜5秒間ほど静止、
  • その後8〜10秒間ほどかけて口からゆっくりと息を吐き出します。

ここまでの動作を1回とし、これを10回繰り返しましょう。

ツボを押す

胃痛を改善する効果があるとされるツボを押すという方法です。

ここからは胃痛に効く代表的なツボをいくつかご紹介します。

合谷(ごうこく)

合谷

手の平にて人差し指から真っ直ぐ下ろした直線と、同じく親指から真っ直ぐ下ろした直線とが交わる点の部分にあるツボです。

胃痛が起こったときは、少し強めの力で押すようにしましょう。

内関(ないかん)

内関

手首の付け根から肘方向に指三本分置いた部分にあるツボです。

痛くなりすぎない程度の力で指圧してください。

胃兪(いゆ)

胃兪

ウエストのくびれの部分より少し上にあるツボです。

仰向けに寝た状態で、下にボールなどを置いて刺激するのが一般的です。

刺激することで消化機能を高める効果があると言われています。

脾兪(ひゆ)

脾兪

胃兪よりも数センチほど上にあるツボです。

こちらも消化機能を高める効果があるとされ、仰向けに横になった状態でボールなどを使って刺激します。

中かん(ちゅうかん)

中かん

みぞおちとへそを結ぶ中間点にあるツボです。消化機能を高めるほか、食あたりにも効果があるとされます。

軽く指圧をするほか、温タオルやカイロなどで温めるのも効果があります。

入浴をする

入浴は副交感神経を活発にさせるだけでなく、血流を増進することにもなるため、胃痛の改善に効果が高い方法です。

入浴時のポイントとしては、38度程度のややぬるめの温度で、ゆっくりと時間をかけて湯船に浸かるようにしましょう。

温度をぬるめにすることで、のぼせてしまうことなく、体の内側(内蔵)までを十分に温めることができます。

また、湯船にアロマオイルを入れて、アロマバスにするのもとても効果的です。

アロマオイルの中でも特にラベンダーは副交感神経を活発化させ、自律神経の高ぶりを抑えることができます。

タンパク質を摂取する

胃痛が起こったときに摂りたい栄養素として、まずはタンパク質が挙げられます。

タンパク質には、傷んだ胃の粘膜や粘液の修復を促進させる効果があります。

食材としては、「大豆」と「鶏肉」から摂るのがおすすめです。

ただし、大豆は繊維質も多く、それが胃に負担になってしまうこともあるため、よく煮込んで加熱をし、柔らかくしたり、粉末状である「きな粉」や「豆腐」などの形で摂取するなど工夫をするようにしてください。

ムチンを摂取する

初めてこの名前を聞いた人もいるかもしれませんが、ムチンも胃痛の緩和を助けてくれる栄養素です。

ムチンには胃の粘膜を保護する効果や、唾液の分泌を促進し消化を助け、胃の負担を軽減する効果があります。

納豆を始めとしてオクラやめかぶ、山芋、なめこなどヌルヌルした食品に幅広く含まれている成分です。

また、ムチンは温かい状態で摂取をすることにより、より高い効果を発揮するという性質があります。

ビタミンUを摂取する

ビタミンUは胃酸の過剰分泌を抑える効果がありり、胃痛に対しては非常に高い効果が知られています。

ビタミンUを豊富に含んだ食品には、キャベツを始めとしてレタス、ブロッコリーやアスパラガス、セロリなどがあります。

ただし、ビタミンUは熱に弱い性質があるため、摂取の際にはできるだけ加熱をせず生で食べましょう。

ちなみに、市販の胃腸薬に「キャベジン」や「キャベ2」といった商品がありますが、これらはキャベツから抽出したビタミンUを成分中に含んでいることから付けられた名前です。

刺激の強いものを食べない

食品の中には食べすぎることで胃痛を引き起こしやすくなるもの、あるいは胃痛のときに食べると症状を悪化させてしまうものもあります。

例えば、レモンやオレンジなどの柑橘系のフルーツや、お酢などは胃酸の過剰を促進させるため胃を荒らしてしまうので注意しましょう。

また、

  • 揚げ物
  • 脂身の多い肉
  • マグロのトロなど脂分の多い食べ物
  • 貝類やイカ・タコなどの魚介類、
  • ゴボウやレンコンなどの繊維質が多く固い根菜類

なども消化に時間がかかるため胃酸の分泌を促進してしまいます。

さらに、唐辛子などの辛い食べ物は胃に刺激を与えるため、胃痛の原因になることがあります。

胃痛を起こしやすい人は、普段からこうした食べ物を控え目にすることを心がけると良いでしょう。

冷たいものを飲まない

冷たい飲み物もまた胃を刺激するため胃痛を引き起こす原因になります。

特に、空腹の状態で冷たい飲み物を飲むと、胃痙攣などを引き起こし、凄まじい痛みに襲われる可能性があので注意が必要です。

その一方で、温かい飲み物は胃の血流を増大させ、胃痛を軽減する効果があります。

胃痛時の飲み物の中で特におすすめは「ホットミルク」です。

ホットミルクには血流を増大に加え、牛乳はアルカリ性なので胃酸を中和する効果があるほか、タンパク質が胃の粘膜をコーティングし守る働きもあります。

炭酸飲料を飲む

胃痛が起こった際の緊急対処法に、炭酸飲料を飲むのも効果的です。

炭酸の原料は炭酸水素ナトリウムという物質で、これはアルカリ性であるため、胃酸を中和し無害化する効果があります。

ただしその一方で、炭酸飲料は冷やした状態で飲むと胃に負担やショックを与え、さらに胃痛を悪化させてしまう可能性もあります。

そのため、できるだけ常温に近づけてから飲むようにしましょう。

お茶やコーヒーを飲まない

胃痛が起こっているときに控えたい飲料としては、お茶やコーヒーなどの「カフェインが含まれているもの」です。

カフェインは体内に吸収されると、リパーゼという消化酵素を分泌させてしまいます。

このリパーゼは脂肪の分解を促進する働きを持っているのですが、分泌が促進されすぎてしまった場合、胃の粘膜を傷つけてしまうのです。

また、近年ではコーヒーを大量に飲む習慣がある人は胃痛を起こしやすいということが研究の結果証明されており、さらに胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにもなりやすくなるとされるので注意しましょう。

市販薬を服用する

胃痛の対処法としては、市販薬を服用するという方法もあります。

ただし、薬は自分だけの判断で選ばず、症状にあった適切なものを服薬できるよう、必ず薬剤師さんに相談して購入するようにしましょう。

ちなみに、胃痛に効果のある市販薬にはさまざまな商品がありますが、それは大きく分けると、

  • 胃酸の過剰分泌を抑制する薬
  • 胃酸を中和する薬
  • 胃粘膜を保護する薬
  • 胃粘膜の修復を促進する薬
  • 鎮痛薬

となります。また、もちろんこうした効果を複数併せ持ったものもあります。

また、市販薬の種類の中には漢方薬もたくさん存在します。

漢方薬の特徴としては、効き目が穏やかなため即効性はないものの、副作用も出にくく、胃だけではなく腸などのその他の消化器官や自律神経などにも働きかける効果があることです。

胃痛に効果のある漢方薬としては、

  • 安中散(あんちゅうさん)
  • 平胃散(へいいさん)
  • 四逆散(しぎゃくさん)
  • 晶三仙(しょうさんせん)
  • 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
  • 柴胡疏肝散(さいこそかんとう)

などが挙げられます。

病院を受診する

胃の痛みが一過性ではなく、慢性的なものであったり、繰り返し起こる場合には、何らかの病気の症状であることも考えられるため、病院での受診がおすすめされます。

特に、ここまででご紹介した対処法を試してみても症状が一向に良くならない場合には、急いで専門医に相談をしてください。

受診する場合は、

  • 胃腸科
  • 消化器内科
  • 消化器外科
  • 内科
  • 心療内科

などがありますが、もしよく分からないときは、とりあえず内科に行ってみるようにしましょう。

ピロリ菌を除去する

胃痛が慢性的に続く場合、それはピロリ菌に感染し、その菌が発生させる毒素が原因となっている場合があります。

ピロリ菌が発生させるアンモニアなどの毒素は、胃粘膜を攻撃し、場合によっては胃ガンの発生原因となることもあります。

一説によると、胃ガンのおよそ9割は何らかの形でピロリ菌が影響をしているとも言われています。

また、ピロリ菌は日本人の40代の5割が、50代以上に至っては7〜8割が感染しているとも言われています。

このようにみると非常に深刻な菌のようにも感じますが、実はピロリ菌の除去自体は非常に簡単です。

駆除の方法としては、まず病院に行き呼気(吐き出す息)を検査して感染の有無を調べます。

そして陽性反応が出た場合には、抗生物質を服用してこれを殺菌します。服薬期間は1週間ほどであり、これだけですべての処置が完了します。

ちなみに、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やココアに含まれる遊離脂肪酸には、ピロリ菌を殺す効果があり、継続的に摂取することもおすすめです。

毎日の生活から胃痛を予防する方法

しっかりと睡眠を取る

日頃しっかりと睡眠を取っていない人は、胃痛を引き起こしやすくなります。

睡眠不足によって自律神経のバランスが崩れると、胃酸の過剰分泌や、胃酸から胃を守るための胃粘液の分泌減少が引き起こるためです。

また、睡眠不足が続くと、胃潰瘍などの重篤な病気につながってしまうことも考えられます。

これを避けるためには、やはり毎日しっかりと睡眠時間を確保することが重要となります。

一般的に、人間は1日あたり6〜8時間程度の睡眠時間が必要とされますが、厳密には適切な睡眠時間は個人によって微妙に異なることも分かっています。

6〜8時間を目安としつつ、あなたにとって適切な睡眠時間を探していくようにしてください。

ストレスを溜めない

これまでにも述べてきた通り、胃痛の原因として多いのはストレスによる自律神経の乱れです。

そのため、胃痛を予防するためには、日頃からストレスを溜めない生活を心がけることが大変重要となります。

ストレスを溜めないために、大切にしたいことは「睡眠」が挙げられますが、それ以外にも自分の好きなことをやる時間を持つことなども重要です。

さらに、ストレスを溜めないために、日頃「プラス思考」をクセにすることも重要です。

できるだけ悲観的なイメージをしないようにし、その一方で楽観的で前向きなことをイメージするようにしましょう。

ゆっくりとものを食べる

早食いの傾向がある人は、胃痛を引き起こしやすくなります。

当然ですが、早食いは短時間で一気に食べ物が胃に送り込まれるため、それだけ胃の負担も大きくなってしまいます。

また、早食いの人は大食いの傾向もあるため、そのことも胃にとっては負担となります。

こうしたことを防ぐためにも、毎回の食事でゆっくりと食べることを心がけましょう。

どうしても早食いになってしまう人は、一日の食事を小分けにして回数を多くして食べたり、一口30回噛むようにするのも良いでしょう。

寝る前に食事を摂らない

寝る前に食事を摂ると、翌朝に胃痛が起こりやすくなります。

この胃痛は、食事をして間もなく就寝したことにより、胃の機能が低下をした状態のまま、食べ物が胃に留まり続けることによって引き起こされます。

また、食べ物が残った状態で寝てしまうと、睡眠中も消化器官が中途半端に活動し続けることとなるため、結果として睡眠の質を低下させてしまいます。

睡眠の質が低下をすると自律神経が乱れやすくなり、それは胃痛が起こりやすい状態になることを意味するのです。

こうしたことから、食後最短でも2時間は置いてから就寝をするようにしてください。

軽めの運動をする

軽めの運動は自律神経を整える効果があり、胃痛を予防することにもつながります。

そして、予防のために特に重要となるのが起床後、朝食の前に行う運動です。

朝起きて間もなくは胃も休眠状態のため、その状態で朝食を摂ると、胃がストレスを感じて胃痛が発生することがあるのです。

運動のメニューとしては、ウォーキングや体操(ラジオ体操)、ストレッチなど、比較的軽めなものにしましょう。

逆に激しい運動をしてしまうと、胃に対して負担をかけてしまいます。

エアコンを切る・設定温度を上げる

これまでにも繰り返し述べてきた通り、胃痛の原因として最も多いのが自律神経の乱れです。

自律神経を乱す原因にはさまざまなものがありますが、特に夏場に気をつけたいのが冷房の効かせすぎです。

冷房を強く効かせた室内では、室温と外気との温度差が大きくなるため、出入りをするたびに体感温度の急激な変化が起こり、自律神経がついていくことができなくなります。

また、冷たい空気を吸い込むことで激しい痛みを伴う「胃痙攣」が発生することもあります。

こうしたことから、夏場はできるだけエアコンを使わない、もしくは設定温度を高めにしておくことを心がけましょう。

禁煙をする

普段よく胃が痛くなってしまう人は、禁煙をすることで改善できる場合もあります。

タバコには数千種類もの有害物質が含まれていて、煙を吸い込むことで胃にまで有害物質が届いてしまうことになります。

その結果として胃痛が起こりやすくなるのです。

また、タバコの有害物質は最悪の場合、胃ガンなどを引き起こすこともあります。

さらに、タバコの主成分であるニコチンには血管収縮作用があるため、胃の血管が収縮し血流が悪くなったり、ニコチンには胃粘液の分泌を抑制する作用もあるため、それもまた胃痛の原因となります。

禁酒をする

禁煙と並び、禁酒をすることも胃痛の予防にはとても重要です。

アルコールには胃酸の分泌を促進させる作用があり、胃酸過多な状態を作り出し胃の粘膜を荒らします。

これにより、酷い場合には胃潰瘍などが引き起こされることもあります。

また、アルコールは殺菌作用のように、タンパク質を破壊する作用があります。

この作用により細胞にダメージを与えるため、お酒を飲みすぎることは、胃の粘膜を傷つけ、単なる胃痛だけで重篤な病気の原因にもなってしまいます。

こうしたことから胃痛になりやすい人は、禁煙と禁酒がおすすめされるのです。

まとめ

胃痛に襲われたら、まずは無理せず休むことを大切にしてください。

体のサイン、心のサインは胃腸に現われやすいとも言います。素直に従うこと心がけてみてみましょう。

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